2カ月ほど前、友人のおうちに17年暮らしたわんこが虹の橋を渡りました。友人も家族も悲しみから抜け出せるわけもなく、毎日を涙で過ごしていました。
そして、今日久しぶりに会った友人の膝に2カ月前に逝ったはずのワンコの姿。え?え?私は驚きで言葉を失ったままワンコを見つめ、友人は嬉しそうに「そっくりでしょ」と。
数週間前にペットショップで見つけて数日通いつめ、意を決して5日前におうちに迎え入れたそうです。
確かにそっくり。トイプードルとマルチーズの掛け合わせのミックス犬。シェリーちゃんを看取ってから間もなく15ヶ月の私は、シェリーちゃんのそっくりさんと未だ出会ったことがありません。でも、そっくりさんと出会って運命を感じる気持ちはわかります。
かつて、我が家にも同じように運命を感じて迎え入れた子がいるから。
リンちゃんというキジトラの仔猫を飼っていたのが21年前のこと。室内猫でしたが、子供を追いかけて玄関から抜け出し、交通事故で命を落としました。奇しくも次男の誕生日に。依頼次男は自分の誕生日のお祝いを避けるように。リンちゃんが逝って半年ほど過ぎたころ、長男の落とした携帯電話が自宅から40キロ離れた警察署に届いていると。電車の路線もまるで違う、行ったことのない地域の警察署まで、子供4人を乗せて車で出かけていきました。正面玄関を入り、まっすぐ奥にある遺失物受け取りの窓口で、私と長男が携帯電話の受け取り手続きをしていると、脇の扉から大きな段ボールを持った婦警さんが出てきました。「何何?」と婦警さんに近寄る二男と末娘。婦警さんは段ボールを床に置き、子供たちに覗かせました。長女も加わり、興奮する子供たち。
「リンちゃんそっくりだよ!」
段ボールの中はまだ目の見えない仔猫です。
「この子ね、もうすぐ業者さんが引き取りに来るんだよ、もしもおうちに連れて帰りたいなら連れてってもいいよ」
婦警さんの言葉にワクワクして乗り気の下三人、全く気乗りのしない長男と私。婦警さんは私の方を見ると小さな声でこの子が殺処分されると呟きました。長女が「運命じゃない?引き取らにと死んじゃうんだよ!」と。長男が「それはダメだよ」と言い、結局衝動的に連れて帰ることになりました。帰りの車中で「レオン」と名付け、そのまま獣医さんで診察。片付けられないままだったリンちゃんの猫グッズが役立つことになりました。
運命の出会いはあると、私自身もそう感じます。我が家が出会った運命は偶然がいくつも重なった警察署、友人が出会ったのは通い詰めたペットショップ。
もしも私がこの先シェリーちゃんのそっくりさんに出会ったら、私はどんな行動をとるのでしょうか。今はまだ、シェリーちゃん以上の愛犬などいないと思っていますけど。
