私の見ている世界

愛犬のいる暮らし、メダカのいる暮らし、時々私の心の声を漏らす場所。

愛犬と大手術と看病

2023年から2024年にかけての年末年始、我が家では愛犬シェリーちゃんの大手術斗術後のケアに追われていました。

2023年12月27日深夜、シェリーちゃんの左肺全摘出手術がスタート。病院で待機できないため、手術直前と直後に電話連絡が入る予定でしたので、私はスマホを握りしめてベッドの上に横たわり待機。ホント、寝るというより横たわる感じに。予定の2時間を超えた3時間半後に電話が鳴り、手術を無事に終えたと。

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翌朝8時には会えるというので、28日朝8時着を目指して病院へ。酸素室には、術後スーツを着てぐったりしたシェリーちゃんの姿。麻酔から目覚めたばかりだそうで…。

先生が酸素室のドアを開けてくれると、私たちに気づいたシェリーちゃんがゆっくりと顔をこちらへ向けてくれました。「頑張ったね」と声をかけると、尻尾を振りながらヨタヨタと寄ってきて、私の手に頭をこすりつけていました。

「手術自体は成功です。ただ、前にも説明しましたが、左肺を摘出していますから、ドレーンをつけて空洞にたまった水分と空気を時間をかけて抜いていきます。その処置で退院は最低でも1週間先になります」

犬の時間はヒトの6倍速いといいますから、ヒトで言えば42日間の入院。怖がりで家族とおうち大好きなシェリーちゃんにたえられるでしょうか…。

「可能であれば、朝と夕方にご飯を与えに来られますか?それと、もしも来られるなら、毎日何度でも面会してあげていいんですよ」

先生に言われ二つ返事。もちろんですとも。早速子供たちと行ける日の時間相談、みんな乗り気です。本当にみんながお休みの年末年始で良かった。

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毎日のご飯担当は私。ご飯はいつも家で与えているものを用意しました。

弱ってさらに甘えん坊なシェリーちゃんは、私たち家族の手から出ないとご飯を食べようとしません。お水も少しずつ口元まで手で運び飲ませました。ごく少量のご飯っですが、鼻チューブから液状の食事を与えてもらっているので、わずかな量でも大丈夫だそう。食事と食事の間と、夜閉院時間直前で子供たちがそれぞれ会いに行き、20分ほど戯れて過ごしました。

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手術から10日後の朝、先生から一つの提案。

シェリーちゃん、家族と会えない時間は本当にぐったりしてしまっていて。もう回復してもいいころなんですけど。で、今日一度おうちに連れて帰りませんか」

一時帰宅を許され、術後スーツを脱ぎ12センチある抜糸前の痛々しい傷丸出しのシェリーちゃんを抱きかかえて帰宅しました。

まさかシェリーがその日返ってくると思っていなかった子供たちに大歓迎されたシェリーちゃん、自分のベッドでゆっくりとお腹丸見えイビキをかいてぐっすり。大好物のチワワ専用おやつも二粒食べました。

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夕方の診察で様子を聞かれ、お腹丸見えイビキの話をしたところ

「そのような状態は病院ではありえない、自宅の方が回復が早いのでは?もしも毎日朝夕の通院が苦でないなら退院しますか?」

と、なりました。めでたく退院。おうち療養は驚異の回復力を見せています。

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残念ながら、シェリーちゃんの腫瘍は細胞検査の結果悪性、ガンでした。現状は他への転移は見られないですが、油断大敵。いつ潜んでいるガン細胞が目を出すかわかりません。まだまだ元気に走り回るシェリーちゃんと暮らしたいと願っています。

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愛犬と手術と家族会議

シェリーちゃんの左肺に見つかった病変、原発性腫瘍・膿瘍・巨大気管支粘液栓という診断を受けました。小さな体に2蜂性31㎜の大きな腫瘍。

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先生の見解は、早い段階で切除した方が良いとのことです。今回、幸いにも他への転移が見当たらなかったため、その部分さえ取ってしまえば元のように元気になる可能性が高いと。もしもこのまま切除せずに投薬治療となれば、この苦しいそうな咳が続き、万が一肺炎などを起こしてしまってからでは、麻酔を使うことができず何の処置もできなくなってしまう。

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12月の最終週に手術して1週間程度の入院を提案されました。今回、決して簡単な手術ではなく、ろっ骨を広げて左肺を取り、空いたところに水や空気が溜まらないように処置をするために最低でも1週間が必要ということ。このまま放置していても肺炎を起こせば市のリスクが高まる、手術がうまくいけばまだ2年、3年と生きられる可能性があると。

 

さて、私一人の判断では決められない。今日のところは、2週間効果のある抗生物質と整腸剤を点滴してもらい、先生には「今晩家族会議を開いて明日お電話します」と伝えました。

家族みんなの真ん中にいるシェリーちゃんの命に係わる大事な決断。早速「家族」というグループLINEで詳細を伝えてみる。みんな仕事中だからすぐに返信は来ない。

お昼休みの少し前、最初に返信がきたのは長女から。

「処置ができなくなってからでは遅いから今のうちに手術を」

次に返信がきたのは次男。

「年内手術希望」

長男と次女からの返信はありません。既読は人数分ついているのだけれど。多分迷いがあるのかなと感じています。小さな命を前に躊躇するのは当たり前です。麻酔のリスク、術後の痛み、長い入院…。不安を上げたらキリがないほど出てきます。

結局、長男と次女も「手術を」と。二人とも直接私の顔を見て話した方が良いと判断したのだと。結局不安で躊躇したのは私だけでした。

「色々考えることあるかもしれないけど、考えてるうちに手の施しようがなくなるっていうのは良くないでしょ」

長男の言葉。長女も次男も次女もそれに頷く。私はすぐに病院へ連絡して、12月27日の手術をお願いしました。

 

 

 

愛犬と検査と選択肢

シェリーちゃんの乾いた咳が気になり始めて数日。全身で咳をして、ぜえぜえと苦しそう。食欲も急に落ちて、少し体が小さくなってしまって。シェリーちゃんが食べないって本当に稀なことで、かかりつけの獣医師に相談してみました。

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「レントゲン撮ってみましょう」

と、先ずはレントゲン、血液検査をしてみました。レントゲンでわかったことは、身体の左側、肺に3センチほどの白い影が見えたこと。続けて、エコー検査をして、やっぱり肺に腫瘍らしきものが。

血液検査でも炎症の数値が高いため、3日後に入院してCTと細胞検査を受けることになりました。

朝一番でシェリーちゃんだけを連れて病院へ。詳しい検査の説明を受けて、承諾書にサインを済ませます。CT検査は、一瞬ですが一時的に呼吸を止めて画像を映す。細胞検査は全身麻酔で針を挿して細胞を搾取する。全身麻酔も呼吸を止めるのも、高齢のシェリーちゃんにはとても負担がかかります。

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CTは画像解析に数日かかりますが、獣医さんの見立てでは、肺に腫瘍がふたつ重なるようにあるようです。細胞検査のため、5回ほど針を挿したけれど手前にしか届かず、取った細胞は壊死していたそう。このままにしておくよりも手術で取ることを勧められました。

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さらに、甲状腺の異常も見られるため、シェリーちゃんのお薬は7種類となりました。

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一年でも長く、一カ月でも長く、一週間でも長く、シェリーちゃんに生きてほしいと願いながら、苦しみながら生きなければならない選択が正しいのか、わからなくなっています。

 

 

 

 

愛犬と暖房と加湿器

12月に入り、一気に冬モードです。寒暖差が激しくなった11月下旬頃から、シェリーちゃんの乾いた咳が少し激しくなってきました。高齢犬なので、気管支と肝臓のお薬はずっと飲み続けていますが、乾燥の季節、寒暖差の激しい季節は特に咳き込みます。

愛犬の健康維持のため、月に一度の通院と毎日の投薬は欠かせません。

そしてもう一つ大事なことが。気管の弱いシェリーちゃんの過ごすお部屋には加湿器必須。ぐっすりと安心して眠るための重要アイテムです。

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シェリーのために用意した加湿器3台目。4~5年で壊れてしまい、3台目もついにその時が…。電源を入れても動かず、コンセントを抜いて何度やりなおしても、3台目加湿器はうんともすんとも言わない。壊れてもやむを得ない、元は十分取ったし。ということで、数日間私のベッドで寝ないようにしました。

週末に買いに行こうと思っていたら、その日の朝に宅急便。

次男がシェリーちゃんのために加湿器を注文してくれたようで、ありがたき。

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今夜から真新しい加湿器。次男のチョイスは焚き火風です。それをシェリーちゃんが喜ぶかどうかは別として、咳は緩和されてるみたい。

もちろん、愛犬のための加湿器にはアロマオイルを入れません。人間にとって良い香りでも、愛犬たちにとってはとても危険なものもあるようですから。

 

今年の冬、優しい気持ちのこもった加湿器よって、私とシェリーちゃんとももちゃんは良い睡眠が保証されました。

愛犬と寝床事情

愛犬と一緒に寝るのは良くないと考える愛犬家、多いと聞いています。医学的にどうとか、動物学的にどうとか、そういうことは全くわかりませんが。あくまで私個人的思考です。

我が家では今や高齢犬のシェリーちゃんを子犬として迎えたときから、ベッドで一緒に寝ています。正確に言うと、迎え入れた9月から数カ月はゲージ、寒くなったころに4人の子供の誰かからベッドで一緒に眠るように。当時はまだ、レオン君という愛猫がいて、レオン君とシェリーちゃんを子供4人と私がローテーションでベッドインさせていました。

レオン君が旅立ち、4年後に後輩犬のももちゃんを迎え入れ、ももちゃんもシェリーちゃん同様にベッドで寝ています。

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2021年に大きな腫瘍の摘出手術を受けたシェリーちゃん、私たち家族も一度は死を覚悟しましたがすっかり元気で生きています。それでも14歳を超えると瞳が少し白っぽく(白内障)なり始めたり、足元がおぼつかなくなったり、夜中に何度も目がさめたりと、人間と同じように加齢による変化が現れて。

これまで多少の段差があっても、自力で昇降ができたシェリーちゃんとももちゃん。一足先にシェリーちゃんには難しくなってきました。

なので、今年2023年から私のベッドをもう一台、しかもシェリーちゃんが一人で昇降できるように高さを半分にしたベッドを2階の仕事部屋に用意。なぜ2階かというと、子供たちの部屋がみんな2階なんです。全員のベッドに室内犬用の階段を備えました。

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シェリーがその日その日の気分で、自由に好きなようにすればと。個々の部屋のドアを少しだけ開けておくと、シェリーちゃんは自分の眠りたい部屋へ入ります。ももちゃんは常に私専任ですが。

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賛否両論あるでしょうが、寒い冬、愛犬たちは湯たんぽ以上に私たち家族を温めてくれています。

 

愛犬と留守番とお薬

先日、私は家を平日2日ほど留守にしました。

シェリーちゃん、ももちゃん、どちらも朝晩にお薬を飲まなければなりません。

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一緒に暮らす子供たちは、朝7時半に家を出て、帰宅は20時をまわる毎日。お薬は、普段朝7時半と夕方6時半にご飯と一緒に与えています。日課通りに与えることは難しいけれど、朝はどうにか7時に与えられると。

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さて、夜の分はどうしましょうか。家族LINEで相談したところ、家から30分ほどのところに住む長男とそのパートナーさんが来てくれると。なんだかんだと、愛犬のためなら時間作ってくれるんですね。

在宅で午後6時まで仕事をして、大急ぎで来ると6時半。ドンピシャなタイミングです。

 

お薬の飲ませ方(食べさせ方?)は至ってシンプル。

ニュートロのエイジングケア超小型犬を10グラムの上に、お薬を埋め込んだ1センチ角に切った焼き芋をトッピング。お薬の数はシェリーちゃん5粒、ももちゃん2粒。念のため、食後毎回お薬をちゃんと食べているかをチェックして終了です。まあ、難しいことはありません。

 

投薬方法は私しかわからないので、大きな画用紙にイラストを交えてこの方法を記して壁に貼っておきました。

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旅行から帰ると、長男とそのパートナーを含む子供たちが全員集合していたので、食事の様子を聞いてみました。長男から「芋に埋めなくても薬全部食べたよ」と。お礼を伝えてお土産を渡し、車で家まで送りました。

翌朝、シェリーちゃんとももちゃんが起きる前にゲージをお掃除。よく見ると真っ白いお薬が一粒…。長男、見逃したんですね。お薬一粒、たかが一粒ですけど。本人には伝えるのを止めておきます。せっかく頑張ったのだから。

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ちなみに…。本当はシェリーちゃん、食いしんお薬をお薬をそのままごはんに乗せてもちゃんと食べるんです。が、ももちゃんは警戒心が強く、お薬は絶対嫌なんで主治医の先生に大好きな焼き芋と混ぜて大丈夫か伺ってからこの方法を取っています。

愛犬と赤ちゃん

2023年9月10月と我が家に赤ちゃんがやってきました。

名前はうたちゃん。

実はシェリーちゃんとももちゃん、これまで赤ちゃんが苦手でした。知人が赤ちゃんを連れてきてもちょっと警戒して、吠えたかと思えば避けるように別の部屋へ行ってしまうような感じでした。

そんなシェリーちゃんが、初対面のその日から身辺警護並みに赤ちゃんに寄り添って!

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もう家族全員声を出して驚きました。

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シェリーちゃんがうたちゃんに寄り添って過ごすうちに、徐々にももちゃんもうたちゃんに心を開き、気づけばシェリーちゃんもももちゃんもうたちゃんと一緒。毎日過ごし、まるで家族のようなうたちゃん。

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誰かがうたちゃんを泣かせるとウーっと小さく唸り、うたちゃんが寝ると一緒に眠り、うたちゃんが目を覚ますと私たち大人を呼び。上手にシッターさんを務めています。

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身体の小さなチワワのシェリーちゃんとももちゃん、自分と同じくらいのうたちゃんをお守りしている姿に、私たち家族はキュンキュンが止まりません。