私の見ている世界

愛犬のいる暮らし、メダカのいる暮らし、時々私の心の声を漏らす場所。

愛犬と去勢とケンカ

自分の中で何が正しい選択かわからないまま、シェリーちゃんとももちゃんと暮らしています。

この子たちが去勢手術をしたのは少し前のこと

シェリーちゃん12歳、ももちゃん7歳の時です。自然体のまま生きてほしいと思っていた私は、ずっと「去勢をしない」それが正解だと思ってきました。

2年前シェリーちゃんのお腹にできた1センチ程度だった腫瘍が、ほんの3ヶ月でテニスボールほどに大きくなり、それと並行して卵巣に水が溜まり肥大しました。

こうなると放置はできないとのことで、腫瘍と一緒に卵巣と子宮を切除をすることに。

獣医師曰く、子供を産まないのであれば、切除してあげた方がこのような事態にはならないと。できればももちゃんもとのことでした。

翌年、今度はももちゃんの鼠径ヘルニアに大きな膿疱ができてしまい、こちらも切除手術が必要。医師とも家族とも何度も相談して、膿疱切除と同時に子宮と卵巣を取りました。

 

私は生体販売反対思考です。だから、販売目的でこの子たちに出産させたいというわけではありません。ずっと去勢をしなかったのは、自然体のまま生きさせたいと考えたから。もちろん、妊娠したらそれはそれでと思っていました。けれど、シェリーちゃんは先住猫に育てられたため犬を好きにならず。ももちゃんはとても臆病で、シェリーちゃん以外のワンコに怯えます。

そんなわけで、この子たちが妊娠をすることも、それにトライしようという気持ちもありませんでした。

 

さて、この子たちが去勢をして一年以上が経過した今、本当に今更ですがこの選択は正しかったのかとここらがざわつきます。シェリーちゃんの場合、水が溜まり辛かったでしょうから正解だったと胸を張っても良いのかもしれませんが。

しかし、ももちゃんに関しては今でも少し後悔があります。我が娘に置き換えて考えてみたとき。「子供を産む気がないのなら卵巣や子宮の病気にならないように先に取っちゃおう」などとは言えません。人と犬は違うけれど、身体のバランスがきっと崩れてしまうのは同じではないか。

距離を取りながらもももちゃんを気にするシェリーちゃん


ももちゃんは、数ヶ月前から時々シェリーちゃんへの当たりが強い時があります。本気ではないでしょうが、甘噛みよりちょっと強めの噛みやどつき。シェリーちゃんは怒りながらも、決してももちゃんに仕返しも噛み付くこともありません。自分より小さい子だとわかっているからでしょうか。くっついて寝ていた2頭が、距離をとっているこの頃が切ない。

去勢前はいつもくっついていたはずが

 

シェリーちゃんも、ももちゃんも、きっと人と同じようにホルモンバランスが乱れているのかなと。女の子同士だし、生理がいつも同じタイミングだったし。

産む産まないではなくて、自然のままにしておけばよかったかもと、少し心が苦しくなる時があったりします。正解は分かりませんが。